【防災グッズ完全まとめ】本当に必要なものがわかる!おすすめの備品リストと保存方法

【防災グッズ完全まとめ】本当に必要なものがわかる!おすすめの備品リストと保存方法

地震や台風、津波などの災害はいつ起こるか分かりません。最近では急な大雨による増水や冠水のニュースを見かけることも多くなっています。

2024年の能登半島地震では、停電が長期化し、 スマートフォンの充電環境が大きな課題となりました。 実際の被災者からは「モバイルバッテリーだけでは足りなかった」「ポータブル電源があれば…」という声が挙がったそうです。

「防災グッズを準備しなければ」と思いながらも、そもそも何から揃えればいいのか、どこまで準備すればいいのかわからず、なかなか行動に移せない方も多いのではないでしょうか。

防災グッズは種類が多く、すべてを一度に揃えようとすると費用も手間もかかります。しかし、災害時に本当に必要なものを知り、優先順位をつけて少しずつ段階的に準備すれば、無理なく備えを充実させることができるはずです。

この記事では、「非常持出用」「在宅避難用」「常時携帯用」の3つに分けて、防災グッズの準備方法を詳しく解説します。

それぞれのグッズの活用方法や選び方、購入場所や価格相場まで実践的な情報をお届けしますので、ぜひ参考にしていただき、あなたと家族の命を守る備えを始めてみてください。

この記事の要点まとめ!

  • 防災グッズは「非常持出用(1〜3日分)」「在宅避難用(1週間分)」「常時携帯用(0次の備え)」の3段階で準備する
  • 最優先は水・非常食・懐中電灯・携帯トイレの4点で、災害後72時間を乗り切るのに役立つ
  • ローリングストック法を活用すれば、賞味期限切れの心配なく無理なく備蓄できる
  • 予算5,000円からでも100均などを活用し最低限の備えは可能。まずは水と食料から始めよう
  • 単身世帯は1人×7日分、4人家族は4人×7日分が目安で、乳幼児や高齢者がいる場合は特別品も追加する

災害後72時間を安全に!本当に必要な防災グッズ一覧

本当に必要な防災グッズのイラスト

結論から知りたい方に向けて、災害後72時間を安全に生き延びるために本当に必要な防災グッズをピックアップし、一覧にまとめました。

まずこれだけは揃えておくことを目指し、優先的に手配してください。

優先度 防災グッズ カテゴリ 費用相場
★★★ 飲料水(500ml/2L) 非常持出・在宅避難・常時携帯 500ml×24本:2,000~3,000円
2L×6本:1,000~1,500円
★★★ 非常食(アルファ米・缶詰) 非常持出・在宅避難・常時携帯 3日分3,000円~5,000円
★★★ 懐中電灯(LED) 非常持出・在宅避難 500~3,000円
★★★ 携帯トイレ 非常持出・在宅避難 20回分1,000~2,000円
★★ 携帯ラジオ(手回し充電) 非常持出・在宅避難 2,000~5,000円
★★ モバイルバッテリー 非常持出・常時携帯 1,500~4,000円
★★ 救急セット・常備薬 非常持出・在宅避難・常時携帯 1,000~3,000円
★★ ヘルメット・防災ずきん 非常持出 2,000~6,000円
★★ マスク 非常持出・在宅避難・常時携帯 50枚500~1,500円
★★ トイレットペーパー 非常持出・在宅避難 12ロール500~800円
レインウェア(雨具) 非常持出 500~5,000円
軍手・作業用手袋 非常持出・在宅避難 100~2,000円
ホイッスル 常時携帯・非常持出 300~800円
ウェットティッシュ 非常持出・在宅避難・常時携帯 3個入り(300~500円)
エマージェンシーブランケット 非常持出 200~800円
現金(小銭含む) 常時携帯・非常持出 1~3万円
カセットコンロ・ガスボンベ 在宅避難

★★★:絶対に必要(生命維持) ★★:強く推奨(安全確保) ★:できれば用意(緊急時の生活の質向上)

【調査結果】被災時に本当に困ったこと・役立ったこと

内閣府が災害における避難所滞在経験者を対象に実施した調査などによると、被災者がもっとも困った問題として以下が挙げられています。

【避難所生活で困ったこと上位】

  • トイレ問題(回答者の59.4%)
  • プライバシーの確保(51.4%)
  • 暑さ・寒さ対策(45.0%)
  • 飲料水の不足(48.0%)
  • 食料の不足(43.6%)

過去の災害では、トイレへの不安から水分摂取を控えた被災者が新潟中越地震では33.3%に及び、健康被害につながるケースも報告されています。

【実際に役立った災害時の備え】

過去の災害における避難所での滞在経験から、以下の備えが特に役立ったとされています。

  • 毛布・布団等の寝具
  • 飲料水
  • 携帯トイレ・簡易トイレ
  • 携帯電話等の充電器
  • ラジオ
  • 現金(電子決済が使えない場合の対応)
  • 常備薬(医療機関へのアクセス困難への備え)

※出典:内閣府「避難所の役割についての調査検討報告書(令和元年)」ネオマーケティング「災害時の避難所に関する調査(2019年)」内閣府「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」

防災グッズの3つの分類と準備方法

災害への備えは、いつ・どこで被災するかによって必要なものが異なります。そのため、防災グッズは

  • 非常持出用
  • 在宅避難用
  • 常時携帯用

の3つに分けて準備することが推奨されています。

防災グッズ非常持出用・在宅避難用・常時携帯用の比較表

この3つを準備することで、さまざまな状況に対応した防災対策が可能になるでしょう。

下記では、それぞれの防災グッズで本当に必要なものをピックアップし、活用方法や特徴、注意点など詳しく解説します。

非常持出用(避難用)で本当に必要なもの

非常持出用(避難用)防災グッズのイラスト

自宅から避難所や安全な場所へ避難する際に持ち出す装備です。72時間(3日間)を生き延びることを想定して準備します。これは、大規模災害発生後、救援体制が整うまでに最低3日かかるとされているためです。

この72時間という期間は、人命救助において水や食料を補給せず生命を維持する限界とも言われており、生死を分けるタイムリミットとされています。

非常持出用は、持ち運べる重量であることが重要です。成人男性は15kg以内、成人女性は10kg以内、小学生は3〜4kg以内を目安にしてください。

これより重いと避難時に支障をきたし、命を守る行動が遅れる危険があります。また、リュック型を選ぶことで両手が空き、避難時の安全性が高まります。

すぐに持ち出せるよう、玄関や寝室など取り出しやすい場所に保管することも大切です。

非常持出袋(リュック)

基本的に、両手が空くリュック型がおすすめです。避難時の安全性が高く、荷物を背負って長距離を移動することも可能です。防水性のあるものや、反射材が付いているものがおすすめです。

容量は30〜40リットル程度が適しており、背負った時に体にフィットするものを選んでください。肩紐にクッションが付いているものは、長時間背負っても疲れにくくなります。

飲料水(500ml×2〜3本)

避難所にたどり着くまで、また避難所で配給が始まるまでの水を確保します。人間は水なしでは3日以上生きられないため、水の確保は最優先事項です。

500mlのペットボトル2〜3本を持ち出し袋に入れ、重量とのバランスを考慮してください。持ち出し用には軽量な500mlが適していますが、状況に応じて2Lのペットボトルも1本追加すると安心です。

非常食(最低1〜3日分)

ライフラインが途絶えても食事ができるよう、長期保存可能な非常食を準備しましょう。アルファ米はお湯または水を注ぐだけでご飯が食べられ、5年程度保存できます。

缶詰は開けるだけで食べられ、栄養バランスも良好です。レトルト食品は温めなくても食べられるものを選びましょう。カロリーメイトやチョコレートバーなど、手軽にエネルギー補給できる食品も準備しておいてください。

避難所での配給が始まるまでの期間を想定し、最低でも3日分を準備します。普段から食べ慣れているものを選ぶと、非常時のストレスが軽減されます。

懐中電灯(LED)

停電時の行動に欠かせない照明器具です。夜間の避難や、暗闇での作業時に必須となります。

LED式は消費電力が少なく、長時間使用できるのでおすすめです。明るさは100ルーメン以上あると安心です。防水機能付きのものを選べば、雨天時や水回りでも使えます。

家族の人数分用意し、枕元や玄関など取り出しやすい場所に配置しておきましょう。予備の電池も忘れずに準備してください。

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携帯ラジオ

災害情報や避難指示を得るための重要なツールです。スマートフォンは充電切れや通信障害で使えなくなる可能性がありますが、ラジオは電波さえ届けば情報を入手できます。

手回し充電式なら電池切れの心配がなく、中にはスマートフォン充電機能やライト機能が付いたものもあります。AM/FM両対応のものを選びましょう。

災害時は正確な情報を得ることが命を守ることに直結するため、ラジオは必須アイテムです。

モバイルバッテリー

スマートフォンは家族との連絡、情報収集、懐中電灯代わりなど、災害時に多用します。

電源が確保できない状況でも充電できるよう、10,000mAh以上の大容量モバイルバッテリーを準備しましょう。定期的に充電状態を確認し、常にフル充電を保つことが重要です。

ソーラー充電機能付きのものもおすすめです。スマートフォンを2〜3回フル充電できる容量があれば、数日間は持ちこたえられます。

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救急セット・常備薬

災害時には医療機関がすぐに利用できない可能性があります。軽いケガや体調不良に自分で対処できるよう、基本的な救急用品を準備しましょう。

  • 絆創膏、包帯、ガーゼ、消毒液
  • はさみ、ピンセット、体温計
  • 痛み止め(ロキソニン、イブ等)
  • 胃腸薬(正露丸、ビオフェルミン等)
  • 風邪薬(総合感冒薬)

持病がある方は最低でも1週間分、できれば2週間分以上の処方薬を常備してください。高血圧、糖尿病、心臓病などの慢性疾患の薬は命に関わるため特に重要です。

お薬手帳のコピーも一緒に保管しておくと、避難先で医療を受ける際に役立ちます。

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携帯トイレ

災害時の最も深刻な問題の一つがトイレです。断水により水洗トイレが使えなくなったり、避難所のトイレが混雑して使えなかったりする状況が想定されます。

携帯トイレは袋と吸水シート、凝固剤がセットになっており、水なしで排泄物を処理できます。1人1日5〜8回の使用を想定し、最低でも3日分(15〜24回分)を用意しましょう。使用後は密閉して廃棄できるため、衛生的です。

避難所では他の避難者への配慮も必要なため、自分専用のトイレを持っていることは大きな安心につながります。

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ヘルメット・防災ずきん

地震時の落下物や建物の倒壊から頭部を守る最重要アイテムです。過去の震災では、落下物による頭部損傷が死因の多くを占めています。

ヘルメットは工事用の国家検定品(厚生労働省検定合格品)を選ぶと安全性が高く、衝撃吸収性に優れています。

折りたたみ式ヘルメットは収納スペースを取らず、枕元や玄関に常備しやすいのでおすすめです。

防災ずきんは子供や高齢者でも装着しやすく、頭部だけでなく首元も保護できます。避難時は必ず頭部を保護してから行動してください。

軍手・作業用手袋

瓦礫の撤去、ガラスの破片処理、救助活動など、災害時の様々な作業で手を保護します。

軍手は安価で入手しやすく、基本的な保護機能を果たします。より高い安全性を求めるなら、滑り止め付きや耐切創性能のある作業用手袋がおすすめです。

革製手袋は耐久性が高く、鋭利な物からしっかり守ってくれます。軍手は消耗品として複数枚、作業用手袋は家族の人数分を用意しましょう。

サイズが合わないと作業効率が落ちるため、事前に試着しておくことが大切です。

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レインウェア

雨天時の体の保護と防寒の両方に役立ちます。濡れると体温が奪われ、低体温症のリスクが高まります。

ポンチョタイプは着脱が簡単でリュックごと覆えるため避難時に便利です。上下セパレートタイプは動きやすく作業に適しています。透湿性のある素材なら蒸れにくく快適です。

折りたたむとコンパクトになるものを選び、家族全員分を用意しましょう。雨具は防寒対策としても有効なため、季節を問わず準備しておくことが重要です。

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エマージェンシーブランケット

災害時の低体温症を防ぐ救命アイテムです。アルミ蒸着された薄いシートですが、体温の最大90%を反射して保温効果を発揮します。

折りたたむと手のひらサイズになり、重量も50g程度と軽量なので、持ち出し袋に必ず入れておきましょう。冬季だけでなく、夏の夜間や雨で濡れた際の体温低下防止にも有効です。

風を通さないため、防風対策にもなります。銀色の面を体側にすると保温、外側にすると遮熱になります。使い方を事前に確認しておくと、いざという時にスムーズに使えます。

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着替え(下着含む)

清潔な衣類を保つことは、衛生管理と心の健康にとって重要です。下着は最低3日分、靴下も同様に複数枚用意しましょう。

濡れた衣類を着続けると体温が奪われ、皮膚トラブルや感染症のリスクも高まります。

速乾性・吸汗性に優れたスポーツウェア素材のものは、避難生活に適しています。季節に応じて長袖・半袖を組み合わせ、圧縮袋に入れるとコンパクトに収納できます。

肌着は肌に優しい綿素材、靴下は厚手のものが疲労軽減に役立ちます。

タオル

体を拭く、汗を拭く、寒さ対策、止血、包帯代わりなど、用途が非常に広いアイテムです。速乾性のあるスポーツタオルやマイクロファイバータオルは、乾きやすく衛生的に使えます。

大小さまざまなサイズを組み合わせて準備しておくと便利です。

圧縮タオルは省スペースで保管できるのでおすすめです。タオルは多目的に使えるため、家族の人数分プラス予備を用意しておきましょう。

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マスク

感染症予防、粉塵対策、防寒など多目的に使える必需品です。避難所では風邪やインフルエンザなどが流行しやすく、マスクは自分と他者を守ります。

また、地震後の粉塵や火山灰から呼吸器を保護する役割もあります。不織布マスクは使い捨てできて衛生的です。

1人1日1〜2枚として、1週間分以上を用意しましょう。小さくかさばらないので、多めに入れておいても重量への影響は少ないです。

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ティッシュ・ウェットティッシュ

ティッシュペーパーは衛生管理から応急処置まで、幅広い用途に使える必需品です。鼻をかむ、汚れを拭く、簡易マスクの材料、止血時のガーゼ代わりなど、様々な場面で活躍します。

ポケットティッシュは持ち運びに便利で、箱ティッシュは備蓄用に適しています。水に流せるタイプは携帯トイレと併用でき便利です。

ウェットティッシュは水が使えない状況で体や手を清潔に保つための必需品です。食事前の手拭き、体の拭き取り、赤ちゃんのおしり拭きなど、様々な用途に使えます。

アルコール入りのものは除菌効果もあり、衛生管理に役立ちます。ノンアルコールタイプは肌が弱い方や赤ちゃんにも使えます。厚手で大判のものが使いやすくおすすめです。

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貴重品(現金、保険証コピー等)

災害時は停電により、ATMやクレジットカード決済が使えなくなる可能性が高くなります。現金、特に小銭があれば、公衆電話の使用や自動販売機での購入、避難所での物資購入などに対応できます。

1万円札だけでなく、千円札や500円玉、100円玉などを多めに用意しましょう。目安として1人あたり1〜3万円程度、そのうち1万円分は小銭を含めた小額紙幣で準備すると実用的です。

健康保険証のコピーは避難先で医療機関を受診する際に必要です。原本は普段の生活で使うため、コピーを防災袋に入れておきます。保険証番号や発行元の情報があれば、原本がなくても医療機関で対応してもらえる場合があります。

家族全員分のコピーを1つのファイルにまとめ、ラミネート加工すると水濡れを防げます。

印鑑は各種手続きや罹災証明書の申請、義援金の受け取りなどに必要になる場合があります。実印は別途安全に保管し、防災袋には認印を入れておくとよいでしょう。マイナンバーカードのコピーも本人確認書類として有効なので、防水ケースに入れて保管してください。

常備薬

持病がある方は、最低でも1週間分、できれば2週間分以上の処方薬を常備しておきましょう。

災害時には医療機関が機能せず、薬の入手が困難になる可能性があります。高血圧、糖尿病、心臓病などの慢性疾患の薬は、命に関わるため特に重要です。

お薬手帳のコピーも一緒に保管しておくと、避難先で医療を受ける際に役立ちます。痛み止め、胃腸薬、風邪薬なども、救急セットに含めておきましょう。

乾電池

懐中電灯、ラジオ、ランタンなど、多くの防災機器は乾電池で動作します。単3形・単4形を中心に、使用する機器に合わせて予備を用意しましょう。アルカリ電池は長期保存に向いており、使用推奨期限は製造から5〜10年です。

定期的に期限を確認し、古いものから日常生活で使い、新しいものを補充するローリングストック方式が効果的です。予備電池は防災袋に入れておくだけでなく、各機器にも装着しておくと、すぐに使えて便利です。

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ホイッスル

災害時には、瓦礫で身動きが取れなくなる可能性があります。危険に遭遇したときに、ホイッスルを使えば自分の居場所を知らせられます。

遠くからでも気づいてもらえるように、なるべく大きな音が鳴る非常時用のホイッスルを選ぶのがおすすめです。また、ボタンを押すだけで音を鳴らせる電子ホイッスルも販売されているので、使いやすいものを1つ購入しておくとよいでしょう。

声を出し続けるのは体力を消耗しますが、ホイッスルなら少ない力で大きな音を出せます。家族全員分を用意し、それぞれの持ち出し袋に入れておきましょう。

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筆記用具

筆記用具は緊急時の情報記録、伝言、目印付けなど、コミュニケーションと記録のために重要です。

油性ペンは水に濡れても消えず、さまざまな素材に書けるため便利です。避難所での自分の荷物への名前書き、伝言メモ、避難経路の目印などに使えます。

メモ帳には家族の安否情報、受けた支援の記録、配給の時間など、重要な情報を書き留めましょう。鉛筆やシャープペンシルはインク不要で長期保存に向いています。

小型のホワイトボードとマーカーもあると、書いては消してと繰り返し使えて便利です。

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非常持出用防災グッズの保管場所

非常持出用の防災グッズをどこに保管するかは、命を左右する重要な判断です。もっとも推奨されるのは玄関近くで、避難時に最短距離で持ち出せます。

寝室に置く場合は、就寝中の災害に備えて枕元や足元に配置してください。車のトランクに保管しておけば、外出先で被災した場合の備えになります。

2階以上に住んでいる場合は、各階に1つずつ配置しておくとより安全です。ただし、どの場所に保管する場合も、家具の転倒で取り出せなくならないよう注意してください。

非常持出用は定期点検が大切

防災グッズの備えは準備して終わりではありません。3ヶ月に1回は、水・食料の賞味期限、電池の残量、衣類のサイズを確認しましょう。

特に子供がいる家庭では、成長に合わせて衣類や靴のサイズが合わなくなっていることがあります。年2回は季節に応じた衣類の入れ替えを行い、夏物と冬物を適切に準備してください。

実際に背負ってみて、重すぎないか、持ち出せるかを確認することも大切です。

在宅避難用(備蓄品)で本当に必要なもの

在宅避難用(備蓄品)防災グッズのイラスト

自宅で避難生活を送る場合に必要な装備です。建物が無事で、ライフライン(電気・ガス・水道)が停止した状況を想定します。最低3日分、推奨1週間分の備蓄が必要とされています。

避難所が満員で入れない場合、自宅の被害が少なくそのまま住める場合、高齢者やペットがいて避難所生活が困難な場合、感染症のリスクを避けたい場合などが考えられます。

特に大規模な災害では避難所の収容能力を超える避難者が発生するため、自宅が安全であれば在宅避難が推奨されることもあります。

在宅避難用の備えは、建物が無事で、ライフライン(電気・ガス・水道)が停止した状況を想定します。最低3日分、推奨1週間分の備蓄が必要です。持ち運びは考慮せず、必要量を確保することが重要です。

飲料水(2L×人数×日数分)

人間は水なしでは3日以上生きられないため、水の確保は最優先事項です。1人1日3リットルが必要とされており、1週間分では1人あたり21リットルになります。

2リットルのペットボトルなら約11本、家族4人なら約44本が必要です。調理用水も追加で確保しておくと、料理の幅が広がり、食生活の質が向上します。

5年・7年・10年保存できる長期保存水を選ぶと、入れ替えの手間が減ります。重いため、複数の場所に分散して保管しておくと、一箇所が被災しても他の場所から取り出せます。

食料(レトルト、缶詰等×人数×日数分)

ライフラインが途絶えても食事ができるよう、長期保存可能な食品を準備しましょう。

主食としてはアルファ米、レトルトご飯、パックご飯、乾麺などを用意し、主菜には缶詰(肉、魚)、レトルト食品、フリーズドライ食品を備蓄しましょう。副菜として野菜ジュース、ドライフルーツ、漬物も忘れずに。

調味料(塩、砂糖、醤油、味噌など)も重要で、味付けによって食事の満足度が大きく変わります。お菓子、コーヒー、お茶などの嗜好品は精神的安定に重要な役割を果たします。災害時のストレスを和らげるため、好きな味の食品を備蓄しておくことをおすすめします。

1週間分の食料となると相当な量になりますが、ローリングストック法を活用すれば、普段使いしながら備蓄できます。

カセットコンロ・ガスボンベ(6〜9本)

電気やガスが止まった状態でも調理できるよう、カセットコンロは必須です。温かい食事や飲み物は、災害時の心身の疲労を和らげ、生活の質を大きく向上させます。

カセットガスボンベは1本で約60分使用可能なので、1人1週間で6〜9本程度必要になります。鍋、フライパン、食器、カトラリーも忘れずに用意してください。

缶切りや栓抜きも、缶詰を開けるために必要です。屋内で使用する際は必ず換気を行い、一酸化炭素中毒に注意してください。

カセットコンロは災害時だけでなく、キャンプやバーベキューでも使えるため、普段から使い慣れておくことをおすすめします。

携帯トイレ(1人1日5〜8回×人数×日数分)

災害時の最も深刻な問題の一つがトイレです。断水により水洗トイレが使えなくなったり、避難所のトイレが混雑して使えなかったりする状況が想定されます。

携帯トイレは袋と吸水シート、凝固剤がセットになっており、水なしで排泄物を処理できます。1人1日5〜8回の使用を想定し、1週間分では35〜56回分が必要になります。家族4人なら140〜224回分という大量の備蓄が必要です。

使用後は密閉して廃棄できるため、衛生的です。トイレ問題は生活の質を大きく左右するだけでなく、健康にも直結するため、十分な量を備蓄しておくことが重要です。

トイレットペーパー

携帯トイレと併せて必須のアイテムです。通常のトイレ使用だけでなく、ティッシュ代わり、簡易的な包帯、食器拭きなどさまざまな用途に使えます。

1人1週間で2〜3ロール必要なので、家族4人なら8〜12ロール程度を備蓄しましょう。かなり場所を取るため、芯を抜いて潰して保管すると省スペースになります。

トイレットペーパーは日常的にも使うため、ローリングストック方式で管理すると、期限を気にせず常に新しいものを備蓄できます。

ティッシュペーパー

衛生管理から応急処置まで、幅広い用途に使える必需品です。鼻をかむ、汚れを拭く、簡易マスクの材料、止血時のガーゼ代わりなど、様々な場面で活躍します。

ポケットティッシュは持ち運びに便利で、箱ティッシュは備蓄用に適しています。水に流せるタイプは携帯トイレと併用でき便利です。

ただし、ティッシュは水に弱いため、本格的な拭き掃除にはタオルやウェットティッシュの方が適しています。家族の人数×1週間分として、最低でも5箱程度は備蓄しておきましょう。

ゴミ袋

さまざまなサイズのゴミ袋を用意しておくと、多目的に使えます。

廃棄物の処理はもちろん、頭等雨具代わり(頭と腕を通す穴を開ける)、荷物の防水カバー、簡易トイレ、水の運搬など、工夫次第で活用方法は無数にあります。

特に使用済みの携帯トイレの処理などで大量に消費するため、大サイズは45リットル以上、中サイズは20リットル程度、小サイズは10リットル程度を各種多めに用意しましょう。

透明なものは中身が見えて便利ですが、プライバシーが必要なものには色付きを使うのがおすすめです。厚手のものは破れにくく耐久性があります。

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ポリタンク

給水車から水を運ぶために必須のアイテムです。災害時は断水が長期化することが多く、配給された水を自宅や避難所まで運ぶ必要があります。10〜20リットル容量のものが持ち運びやすくおすすめです。

折りたたみ式は収納スペースを取らず便利ですが、耐久性は硬質タイプの方が高いです。水は重いため、満タンにすると運ぶのが大変です。複数回に分けて運ぶか、家族で協力しましょう。

使用前後はよく洗浄し、清潔を保ってください。飲料水用と生活用水用で分けておくと衛生的です。

工具セット

建物の応急修理や救助活動のために、プラスドライバー、マイナスドライバー、ペンチ、ノコギリ、金槌などの基本工具を揃えておきましょう。

ガス栓や水道の元栓を閉める際にもレンチが必要になる場合があります。工具箱にまとめて保管し、家族に保管場所を共有しておきましょう。

電動工具はバッテリーが切れると停電時には使えないため、手動工具を中心に揃えることが重要です。これらは自宅の修復だけでなく、近隣住民の救助にも役立つ可能性があります。普段から工具の使い方に慣れておくと、いざという時にスムーズに作業できます。

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ロープ

救助活動、荷物の固定、避難経路の確保など、多目的に使える重要アイテムです。太さ8〜10mm、長さ10〜20mのナイロン製ロープが扱いやすくおすすめです。人を引き上げる場合は耐荷重が十分なものを選びましょう。

物干しロープとしても使え、濡れた衣類を乾かすのにも役立ちます。基本的なロープワーク(結び方)を事前に練習しておくと、緊急時に素早く対応できます。

パラコードは軽量で強度が高く、ほどいて細い紐としても使えるため防災用に適しています。

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ガムテープ

応急補修の万能アイテムです。破れた窓やビニールシートの固定、段ボールの補強、割れた容器の修理、靴底の補修など、あらゆる場面で活躍します。

布製ガムテープは手で切りやすく強度も高いのでおすすめです。油性ペンで文字を書けば、メッセージボードや名札としても使えます。

粘着力が強く耐久性のあるものを選び、50m巻きを1〜2個備蓄しておくと安心です。災害時の応急処置は、このガムテープ一つで多くのことが解決できます。

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ラップ

災害時の万能アイテムです。食器に敷いて使えば洗う必要がなくなり、水を節約できます。

食品の保存、傷口の保護、防寒対策として体に巻く、ロープ代わりに使うなど、用途は多岐にわたります。1本あるだけで様々な場面で活躍するため、必ず備蓄しておきましょう。

幅の広いものと狭いものを使い分けると便利です。サランラップやクレラップなど、使いやすいブランドを選んでください。

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紙コップ・紙皿・割り箸

断水時には食器を洗うことができません。使い捨ての紙コップや紙皿を使えば、貴重な水を節約できます。

また、避難所では衛生管理が重要になるため、個人用の食器として紙製品は感染症予防にも有効です。

割り箸も同様に、洗わずに使えて衛生的です。1週間分として、家族の人数×3食×7日分を目安に備蓄しましょう。箸が苦手な方や子供のために、プラスチック製のスプーンやフォークもあると便利です。

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毛布・寝袋

避難所や車中泊での就寝時に必須のアイテムです。災害時は暖房が使えず、特に冬季や夜間は厳しい寒さに見舞われます。毛布は保温性が高く、複数枚重ねることで調節もできます。

寝袋はコンパクトに収納でき、全身を包むため保温効果が高いのが特徴です。封筒型は動きやすく、マミー型は保温性に優れています。

避難所では床からの冷気も厳しいため、下に敷くマットやダンボールも併用すると効果的です。家族の人数分を準備し、季節に応じて厚手・薄手を使い分けましょう。

着替え

長期の避難生活に備え、1週間分の着替えを準備しましょう。下着、靴下、普段着を季節に応じて用意してください。速乾性や抗菌防臭機能のある素材がおすすめです。

避難所では着替えの機会が限られるため、少ない衣類で清潔を保てる工夫が必要です。圧縮袋に入れてコンパクトに保管し、定期的にサイズや季節に合っているか確認しましょう。

洗濯ロープ

濡れた衣類や洗濯物を乾かすために必要です。避難生活が長期化すると、洗濯した衣類を干す場所の確保が課題になります。

洗濯ロープがあれば、避難所の一角や屋外に干すことができます。タオルや雨具を乾かす際にも重宝します。

伸縮性のないナイロン製ロープが適しており、物干しクリップや洗濯バサミも一緒に用意しておくと便利です。プライバシー保護のため、大きな布を吊るして目隠しとしても活用できます。

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ろうそく

停電時の照明として古くから使われている信頼性の高いアイテムです。懐中電灯の電池が切れた際の備えとして有効で、1本で数時間使用できます。炎の揺らぎは心を落ち着かせる効果もあります。太めのものは倒れにくく、長時間燃焼します。

キャンドルホルダーや不燃性の受け皿と併せて使うと安全性が高まります。寝る時は必ず消火し、就寝中の使用は避けましょう。LEDキャンドルは火を使わず安全ですが、電池が必要です。

複数の照明手段を用意しておくことで、状況に応じて使い分けられます。

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ライター・マッチ

火を起こすための基本道具です。調理、暖房、明かりの確保など、火は災害時の生活に欠かせません。カセットコンロの点火、ろうそくへの着火、焚き火などに使います。

ライターは使いやすく、チャイルドロック付きのものが安全です。防水マッチは濡れても使え、緊急時に頼りになります。複数個用意し、持ち出し袋と備蓄品の両方に分散して保管しましょう。

使用時は火災に十分注意し、消火用の水も近くに準備してください。火の取り扱いには細心の注意を払い、周囲に燃えやすいものがないか確認してから使用しましょう。

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救急箱(充実版)

在宅避難では、持ち出し用よりも充実した救急用品を準備しましょう。基本的な内容は非常持出用と同じですが、以下のようなものを追加するのがおすすめです。

  • 消毒用アルコール(大容量ボトル)
  • 包帯・ガーゼ(多めに用意)
  • 体温計(非接触型があると便利)
  • より多くの常備薬(各1箱ずつ)

持病がある方は、処方薬を2週間分以上確保してください。体質や既往歴に合わせて内容をカスタマイズすることが大切です。

大容量バッテリー(あれば)

予算に余裕があれば、大容量ポータブル電源を導入すると、長期停電時の生活が大きく改善されます。

30,000〜150,000円と高額ですが、スマホや家電を複数回充電可能で、照明や調理家電も使えます。容量は300Wh以上あると実用的で、500Wh〜1,000Whあればさらに多くの機器を使えます。

ソーラーパネルと組み合わせれば、太陽光で充電でき、さらに長期間の電源確保が可能です。普段はキャンプやアウトドアでも使えるため、無駄になりません。

定期的に充電状態を確認し、3ヶ月に1回程度はフル充電してください。

暖房・防寒用品

冬季の災害では、暖房が使えないことが命に関わります。カセットガスストーブ、毛布、寝袋、使い捨てカイロ、湯たんぽ、防寒着を準備しましょう。

特に寒冷地では、防寒対策が不十分だと低体温症のリスクが高まります。夏季でも夜間は冷え込むことがあるため、季節を問わず防寒対策は重要です。

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その他のお役立ちアイテム

新聞紙は防寒、トイレ対策、非常時のクッションなど多目的に使えます。ビニール袋は各サイズを大量に用意してください。ラジオなどで情報を得たら、筆記用具で重要な情報を記録しましょう。

常時携帯用(持ち歩き用)で本当に必要なもの

常時携帯用(持ち歩き用)防災グッズのイラスト

外出先で突然災害に遭遇した際、その場で生き延びるための最小限の装備です。通勤・通学時、買い物中、旅行中など、いつどこで被災するか分かりません。

自宅や避難所にたどり着くまでの数時間を乗り切るために、常に身につけておくべきアイテムです。

毎日持ち歩くことが前提なので、軽さと小ささを最優先に考えましょう。会社のデスクやロッカーにも別途用意しておくと安心です。車通勤の方は車内にも常備セットを置いておくことをおすすめします。

定期的に中身を確認し、賞味期限や電池の残量をチェックすることも忘れないでください。

飲料水(500ml)

外出先で被災した場合、すぐに水を入手できない可能性があります。人間は水なしでは3日以上生きられないため、脱水予防のために500mlのペットボトル1本は常に携帯しましょう。

自動販売機が停電で使えなくなることも想定されます。夏場は特に脱水のリスクが高まるため、こまめな水分補給を心がけてください。

栄養補助食品(チョコバーなど)

避難時や救助を待つ間に、手軽にエネルギー補給できる食品です。チョコレートバーやカロリーメイトは小さく軽量で、持ち歩き用の防災ポーチに最適です。

糖分と脂質が豊富で、少量でも高カロリーを摂取でき、体力維持に役立ちます。個包装のものは衛生的で、必要な分だけ食べられるので便利です。

外出先での被災では食事が取れない時間が続く可能性があるため、1〜2個は常に携帯しておきましょう。

モバイルバッテリー

スマートフォンは家族との連絡、情報収集、懐中電灯代わりなど、災害時に多用します。

電源が確保できない状況でも充電できるよう、5,000〜10,000mAh程度の小型モバイルバッテリーを常備しましょう。

定期的に充電状態を確認し、常にフル充電を保つことが重要です。バッテリー残量が50%を切ったら充電する習慣をつけておくと、いざという時に安心です。

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現金(小銭含む)

災害時は停電により、ATMやクレジットカード決済が使えなくなります。電子マネーやキャッシュレス決済も通信障害で利用できません。

公衆電話の使用や自動販売機での購入のため、千円札と500円玉、100円玉などの小銭を中心に、1,000〜3,000円程度を携帯しておきましょう。

1万円札だけでなく、小額紙幣や硬貨を多めに持つことで、釣り銭がない状況でも対応できます。

常備薬

持病がある方は必要な薬を小分けにして携帯することが命を守ることに直結します。それ以外の方も痛み止めや絆創膏など、基本的な薬を小さなケースに入れて持ち歩きましょう。

外出先で体調を崩しても、すぐに薬局に行けない可能性があります。頭痛や腹痛は災害時のストレスで起こりやすいため、痛み止めがあれば症状を和らげられます。

ホイッスル

災害時には、瓦礫で身動きが取れなくなる可能性があります。危険に遭遇したときに、ホイッスルを使えば自分の居場所を知らせられます。

遠くからでも気づいてもらえるように、なるべく大きな音が鳴る非常時用のホイッスルを選ぶのがおすすめです。

また、ボタンを押すだけで音を鳴らせる電子ホイッスルも販売されているので、使いやすいものを1つ購入しておくとよいでしょう。

声を出し続けるのは体力を消耗しますが、ホイッスルなら少ない力で大きな音を出せます。キーホルダー型の小型で軽量なものを選び、カバンに取り付けておくと紛失を防げます。

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小型ライト

夜間の被災や停電に備え、キーホルダー型のLEDライトを携帯しましょう。暗闇での避難や、足元の安全確認に必要です。LED式は消費電力が少なく、明るさも十分です。

電池の残量を定期的にチェックし、切れていたらすぐに交換してください。最近は充電式のものもあり、モバイルバッテリーから充電できるタイプも便利です。

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マスク

粉塵対策や感染症予防のため、使い捨てマスクを2〜3枚持ち歩きましょう。地震後は大量の粉塵が舞い上がり、目に入ると視界を失う危険があります。

火災が発生すれば煙からも身を守る必要があります。避難所では多くの人が密集するため、風邪やインフルエンザなどが流行しやすく、マスクは自分と他者を守ります。小さく折りたたんでポーチに入れておきましょう。

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ウェットティッシュ

水が使えない状況で、手を清潔に保つために必要です。食事前の手拭きや、顔の汚れを落とすのにも使えます。アルコール入りのものは除菌効果もあり、衛生管理に役立ちます。

小型の携帯用パック(10~20枚入り程度)を1つ持ち歩きましょう。厚手で大判のものが使いやすくおすすめです。

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身分証明書のコピー

本人確認や家族との連絡に必要です。運転免許証やマイナンバーカードのコピー、家族の連絡先を記載したメモを、防水ケースに入れて携帯しましょう。スマートフォンが使えなくなったり、バッテリー切れで連絡先を確認できない事態に備えます。公衆電話や他人の電話を借りて連絡する際にも役立ちます。

緊急連絡先は暗記しておくのが理想ですが、現代では電話番号を記憶している人は少ないため、紙のリストが重要です。

災害時に役立つデジタルツールの活用

スマートフォンは災害時の情報収集、家族との連絡、記録保存など、多目的に活用できる重要なツールです。防災グッズと合わせて、デジタルツールも準備しておきましょう。

ただし、バッテリー切れや通信障害で使えなくなる可能性もあるため、アナログな備え(紙の連絡先リスト、ラジオ等)との併用が基本です。

防災情報アプリ

災害情報をリアルタイムで受け取るには、防災アプリの事前インストールが有効です。

Yahoo!防災速報

地震、津波、豪雨、土砂災害など、様々な災害情報をプッシュ通知で受け取れます。現在地と3つまで登録した地域の情報を受信できるため、家族が離れた場所にいても情報を共有できます。

避難所マップ、災害マニュアルなど、オフラインでも使える機能が充実しています。無料で利用できるため、家族全員のスマートフォンにインストールしておきましょう。

NHKニュース・防災アプリ

NHKが提供する公式アプリで、災害情報、避難情報、気象警報を確認できます。ライブ配信でNHKニュースを視聴できるため、テレビが見られない状況でも最新情報を得られます。

マップ上で雨雲の動き、河川の水位、土砂災害の危険度などを確認でき、避難判断に役立ちます。

家族との安否確認ツール

災害時は電話回線が混雑して繋がりにくくなりますが、データ通信は比較的繋がりやすい傾向があります。

LINE

家族や友人との連絡手段として、最も普及しているツールです。通話よりもメッセージの方が繋がりやすく、写真で状況を共有することもできます。

グループトークを作成しておけば、家族全員に一斉に安否確認ができます。災害時には「安否確認」機能が自動的に表示され、自分の状況を簡単に共有できます。

災害用伝言板(各携帯キャリア)

NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなど、各携帯電話会社が提供する災害用伝言板サービスです。自分の安否情報を登録しておけば、家族が電話番号で検索して確認できます。

震度6弱以上の地震など大規模災害時に自動的に開設されます。

災害用伝言ダイヤル(171)

NTTが提供する音声で伝言を残せるサービスです。「171」にダイヤルして、ガイダンスに従って伝言を録音・再生できます。

スマートフォンが使えない場合でも、公衆電話から利用できるため、使い方を家族で事前に確認しておきましょう。毎月1日・15日は体験利用日として練習できます。

事前の準備が重要

災害が起きてからアプリをダウンロードしたり、使い方を調べたりしていては遅すぎます。事前にインストールして、家族で使い方を確認し、テストメッセージを送り合っておきましょう。

集合場所や連絡方法をあらかじめ決めておくことも大切です。

防災グッズの入手経路と価格相場

防災グッズはどこで買えるのか、それぞれの購入場所にはどんな特徴があるのかを知っておくことで、効率的に準備を進められます。

ホームセンター

ホームセンターは防災グッズの品揃えが最も豊富な購入場所です。工具、生活用品、食品まで一箇所で揃うため、初めて防災グッズを準備する人に最適です。

ほぼすべての防災グッズが手に入り、実物を見て選べるため、サイズや質感を確認できます。店員に相談できる点も大きなメリットで、どれを選べばいいか迷った時に助かります。

価格は中程度で品質も安定しており、バランスの良い買い物ができます。

100円ショップ

100円ショップは低価格で基本的な防災グッズが揃う、予算を抑えたい人に最適な場所です。懐中電灯(小型)、乾電池、軍手、ホイッスル、レインコート、ビニール袋、ロープ、ライター、簡易食器、ウェットティッシュ、マスクなどが購入できます。

予算5,000円以内で基本セットが揃うため、まず揃えることを優先したい人におすすめです。

ただし、耐久性は高額商品ほどではないケースがあり、数が足りない場合は複数店舗を回る必要があります。

長期保存水や本格的な非常食は少ないため、これらは他の店舗で購入することになります。消耗品は非常にコストパフォーマンスが良く、定期的に入れ替える前提なら十分な品質です。

家電量販店

家電量販店は電子機器類が充実しており、品質が高く保証もしっかりしています。手回し充電ラジオ、LED懐中電灯、ヘッドライト、モバイルバッテリー(大容量)、ポータブル電源、ソーラーパネル、乾電池(大量購入)などが購入できます。

価格帯はやや高めから高価格帯ですが、最新技術の製品が手に入り、性能・品質が高いのが特徴です。

店舗によってはポイント還元でお得に購入でき、店員の専門知識も豊富なため、電子機器の選び方に迷った時にも相談できます。

電子機器にこだわりたい人や、長期使用を前提に高品質なものを選びたい人におすすめです。

ドラッグストア

ドラッグストアは医薬品・衛生用品が充実しており、日常的に立ち寄れる便利さがあります。

救急セット、常備薬、マスク、ウェットティッシュ、除菌シート、生理用品、おむつ、トイレットペーパー、歯ブラシセット、携帯トイレなどが購入できます。価格帯は低から中価格帯で、医薬品の品揃えが豊富です。

薬剤師に相談できる点も大きなメリットで、体質や持病に合わせた薬を選べます。ポイントカードでお得に購入でき、営業時間が長いため、買い足しやすいのも特徴です。

医療・衛生用品を中心に揃えたい人や、日常の買い物ついでに少しずつ揃えたい人に向いています。

アウトドアショップ

アウトドアショップは耐久性・機能性に優れたプロ仕様の商品が揃い、災害時以外にも使える点が魅力です。

高品質な寝袋、高輝度のヘッドライト、防水バッグ、浄水器、アウトドア用調理器具、透湿防水のレインウェア、登山靴、コンパクトチェアなどが購入できます。価格帯は高価格帯ですが、プロ仕様で耐久性が抜群です。

軽量・コンパクト設計のため持ち運びやすく、キャンプや登山でも使えて無駄がありません。店員の専門知識も豊富で、用途に合わせた最適な商品を提案してくれます。

ただし、価格が高く、災害用としてはオーバースペックな場合もあります。

アウトドア好きの人、高品質で長持ちするものを選びたい人、普段使いも兼ねたい人におすすめです。

通販サイト(ネット通販)

通販サイトは自宅で比較検討でき、重い荷物も配送してくれる便利さがあります。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、モノタロウなどのサイトでは、さまざまな防災グッズが購入できます。

24時間いつでも購入可能で、価格比較が簡単にできます。

他の購入者のレビューを参考にできるため、実際の使用感を知った上で選べます。重い水やまとめ買いに便利で、セールやポイント還元でお得に購入できるのも魅力です。

ただし、実物を見られないため、サイズや質感が想像と違うこともあります。また、届くまで時間がかかるため、すぐに必要な場合には向きません。

災害発生後は品切れや価格高騰の可能性もあるため、平時に余裕を持って購入することが大切です。

じっくり比較検討したい人、重い荷物を運びたくない人、まとめ買いしたい人におすすめです。

防災グッズ専門店

防災グッズ専門店では、専門家が厳選した実用的な防災セットが購入できます。30点セットなどの防災セット一式、長期保存食、高性能防災用品が販売されています。

専門家監修で内容が充実しており、実際の被災地で使用された実績があります。一度に必要なものが揃い、品質が保証されているため、安心して購入できます。

ただし、やや高価であり、カスタマイズの自由度は低いというデメリットもあります。何を選べばいいか分からない人、プロが選んだセットを買いたい人、一度に全部揃えたい人におすすめです。

予算別の防災グッズ揃え方

防災グッズの準備には費用がかかりますが、予算に応じて段階的に揃えていけば無理なく備えを充実させられます。

「すべて一度に揃えなければ」と考えると、なかなか行動に移せない方も多いのではないでしょうか。

ここでは、5,000円以内の低予算、10,000〜15,000円の標準予算、20,000円以上の充実予算の3つに分けて、それぞれの予算で何が揃えられるかを具体的に解説します。

まずは低予算から始めて、少しずつグレードアップしていく方法がおすすめです。

低予算: 5,000円以内

予算を最小限に抑えたい場合は、100円ショップを中心に、最低限の食料・水を加えて揃えることができます。

まず、スーパーで保存水2リットル×6本を約1,000円で購入し、非常食セット(アルファ米3食)を約1,000円で用意します。

100円ショップでは約2,000円の予算で、懐中電灯、乾電池、軍手、ホイッスル、レインコート、ビニール袋、ロープ、ライター、マスク、ウェットティッシュなど約20点を揃えます。

さらにネット通販で小型のモバイルバッテリーを約1,000円で購入すれば、合計約5,000円で最低限の備えが完成します。

この予算でも基本的な防災グッズは揃いますが、耐久性や機能性は限定的です。それでも、何も準備していない状態と比べれば、生存率は大きく向上します。

標準的な予算: 10,000〜15,000円

標準的な予算があれば、ホームセンター・ドラッグストアを中心に、ネット通販で補完する形で、バランスの良い防災セットを揃えられます。

保存水2リットル×12本を約2,000円、非常食セット(5〜7日分)を約3,000円、LED懐中電灯を約1,500円、手回し充電ラジオを約2,500円、モバイルバッテリー(10,000mAh)を約2,000円、救急セットを約1,500円、携帯トイレ(20回分)を約1,500円、ヘルメットを約2,000円、軍手、レインコート、ブランケット等を約2,000円で購入すると、合計約15,000円になります。

この予算なら、品質も確保しながらバランスの良い内容を準備できます。一度に出費が大きいと感じる場合は、数ヶ月に分けて少しずつ揃えていく方法もあります。

充実セットの予算: 20,000円以上

予算に余裕がある場合は、防災セットを購入するか、高品質な個別アイテムで揃える選択肢があります。防災セット購入の場合、1人用が約16,000円で、これに追加の水・食料約4,000円を加えると、合計約20,000円で充実した備えができるでしょう。

高品質アイテムで個別に揃える場合は、長期保存水・食料約5,000円、高性能LEDライト約3,000円、手回し充電ラジオ(多機能)約5,000円、大容量モバイルバッテリー約4,000円、その他充実装備約5,000円で、合計約22,000円になる計算です。

アウトドア用品で揃える場合は、高品質寝袋約8,000円、プロ仕様ヘッドライト約5,000円、その他アウトドアグッズ約10,000円で、合計約23,000円です。

この予算なら、高品質で長期使用可能な製品を選べ、普段使いもできるため無駄がありません。初期投資は大きいですが、長い目で見ればコストパフォーマンスに優れています。

おすすめの備蓄方法:ローリングストック法とは

ローリングストック法とは、日常的に消費する食品や日用品を多めに購入しておき、使ったら買い足すという方法で、常に一定量を備蓄しておく手法です。

ローリングストック法の図解

「備蓄用」と「日常用」を分けず、普段から使いながら災害に備えるため、賞味期限切れや無駄が発生しにくい理想的な方法として、近年注目されています。

日常のサイクルに備蓄消費を取り入れることで、「非常食を押し入れに保管して忘れる」という事態を防ぐことができます。

ローリングストックのメリット

ローリングストック法には多くのメリットがあります。

まず、賞味期限切れを防げることです。古いものから消費するサイクルが確立されているため、気づいたら期限が切れていたという失敗がありません。

次に、食べ慣れた味を備蓄できる点です。非常時でも普段と同じものを食べられるため、ストレスが軽減されます。

特に子供や高齢者にとって、見慣れない非常食よりも、日頃から食べているレトルト食品の方が安心して食べられます。

また、コストが分散されることも大きなメリットです。一度に大量購入する必要がなく、少しずつ買い足せるため、家計への負担が少なくなります。

鮮度が保たれることも重要で、常に新しいものに入れ替わるため、いざという時に品質の良い食品を使えます。さらに、管理が簡単であることも見逃せません。特別な備蓄スペースが不要で、パントリーや食品庫で日常的に管理できます。

ローリングストックの実践方法

ローリングストック法を実践するには、まず基準量を決めることから始めます。

何日分の備蓄を目標にするか決めましょう。最低ラインは3日分、推奨ラインは1週間分、安心ラインは2週間分です。

例えば、4人家族で1週間分の食料備蓄を目指す場合、主食(米、パスタ、カップ麺など)28食分、主菜(缶詰、レトルト、乾物など)28食分、水84リットル(2リットル×42本、または2リットル×6本×7セット)が必要になります。

基準量が決まったら、普段の買い物で基準量プラス日常消費分を購入します。例えば、レトルトカレーを1週間に2個消費する家庭なら、基準量の7個に加えて、日常消費分の2個を購入し、常に9個を維持するイメージです。

使用する際は「先入れ先出し」の原則で、古いものから消費します。賞味期限が近いものを手前に配置し、日付シールを貼っておくと分かりやすくなります。

透明な収納ケースを使えば、在庫の状態がわかりやすくなり、管理がさらに簡単になります。

消費した分だけ、次の買い物で補充することで、常に一定量を維持できます。3ヶ月に1回は在庫をチェックし、基準量が保たれているか確認しましょう。家族構成や食生活の変化に応じて、基準量を見直すことも大切です。

ローリングストックに適した食品

ローリングストックは、どの食品でも有効というわけではありません。ローリングストックに適した食品は、ある程度の賞味期限があり、普段の食事でも使えるものです。

主食類では

  • レトルトご飯(賞味期限1〜2年)
  • パックご飯
  • 乾麺(パスタ、そば、うどん)
  • カップ麺
  • シリアルフード

などが向いています。これらは調理が簡単で、日常でも頻繁に使えます。

主菜・タンパク質としては、

  • 缶詰(ツナ、サバ、焼き鳥など、賞味期限3〜5年)
  • レトルトカレー・レトルトシチュー
  • レトルトハンバーグ
  • ミートボール
  • フリーズドライ食品

がおすすめです。缶詰は特に保存性が高く、栄養価も維持されるため、ローリングストックの中核となります。

野菜・果物では、野菜ジュース、トマト缶、コーン缶、フルーツ缶詰、ドライフルーツが適しています。災害時は野菜不足になりがちなので、これらを備蓄しておくことで栄養バランスを保つ助けになるでしょう。

調味料・その他では、味噌、醤油、塩、砂糖、顆粒だし、お茶、コーヒー、お菓子(チョコレート、ビスケットなど)を備蓄しましょう。甘味のあるお菓子は子どもの不安を和らげる効果も期待でき、大人にとっても精神的な安定につながります。

ローリングストックの収納術

ローリングストックを成功させるには、収納方法が重要です。パントリーや食品庫を活用し、手前に賞味期限が近いもの、奥に新しく買ったものを配置する「先入れ先出し」方式を徹底しましょう。

透明ケースやカゴで種類別に分類すると、在庫が一目で分かります。

ラベリングも効果的です。「いつまでに食べる」という日付を書いたり、種類別に色分けシールを貼ったりすることで、管理がさらに簡単になります。見える化も大切で、在庫リストを作成して冷蔵庫に貼っておけば、買い忘れや重複購入を防げます。

スマホで写真を撮って記録するのも効率が良い方法です。

パントリーがない家庭でも、キッチンの棚や廊下の収納スペースを工夫して使えば、十分にローリングストックを実践できます。重要なのは、日常の動線上に配置し、自然に古いものから使えるようにすることです。

収納場所別の保管ポイント

防災グッズは「準備したこと」で安心してしまい、いざという時に取り出せない場所に保管してしまうケースが少なくありません。

どんなに良い防災グッズを揃えても、災害時にすぐ取り出せなければ意味がありません

この章では、非常持出用、在宅避難用(備蓄品)、分散保管のそれぞれについて、最適な保管場所と注意点を詳しく解説します。

家の間取りや家族構成に合わせて、最も取り出しやすく、かつ被災リスクの低い場所を選びましょう。

非常持出用の保管場所

持ち出し袋は、避難時にすぐ取り出せる場所に保管することが最重要です。玄関近くに保管すれば、避難時に最短距離で持ち出せます。シューズクローゼット、玄関収納、玄関横の物入れなどが適しています。

ただし、他のものを手前に置かず、すぐ取り出せる位置に配置することが重要です。

玄関が被災して通れなくなる可能性もあるため、複数の避難経路を想定し、それぞれの経路に持ち出し袋を配置する方法もあります。

寝室に保管する場合は、就寝中の災害に即対応できるメリットがあります。ベッド下、枕元、クローゼット内などに置きましょう。ただし、家具の転倒で取り出せなくならないよう、安全な位置に配置してください。

階段下収納は、各階からアクセスしやすい利点があります。ただし、地震で扉が開かなくならないよう、扉の開閉を妨げない対策が必要です。

在宅避難用(備蓄品)の保管場所

備蓄品は大量になるため、用途別に保管場所を分けることが効果的です。パントリー・食品庫には、食料、飲料水、日用品を保管します。

ローリングストック方式で管理し、古いものを手前に配置しましょう。

リビング・寝室には、すぐ使うもの(懐中電灯、ラジオ、ブランケットなど)を置きます。家族全員が場所を知っていて、取り出しやすいことが重要です。

物置・倉庫には、大型の備蓄品(水の箱買い、工具、カセットコンロなど)を保管します。直射日光を避け、湿気対策をし、温度変化が少ない場所を選びましょう。

車庫・ガレージには、工具、シャベル、ブルーシート、車中泊用グッズが適しています。防犯対策をしっかり行い、温度変化に注意してください。食品は高温で劣化するため、車庫への保管は避けましょう。

車のトランクには、水、非常食、毛布、工具、ジャンプスターターなどを常備します。夏場の高温に耐えるものを選び、定期的に入れ替えることが大切です。車が被災して動かなくなった場合でも、トランクの備蓄は車中泊や徒歩避難に役立ちます。

防災グッズは分散保管がおすすめ

すべての防災グッズを1箇所に集中させると、その場所が被災して取り出せなくなるリスクがあります。

複数の場所に分散して保管することで、リスクを軽減できます。例えば、1階と2階の各階に最低限の水・食料・ライトを配置すれば、どちらかが被災しても対応できます。家の東西など、建物の両端に分けて保管する方法も有効です。

屋内と屋外にも分散させましょう。物置や車庫にも予備を配置すれば、家屋が倒壊した場合でも取り出せます。自宅と職場の両方に備蓄しておけば、どこで被災しても対応できます。

職場のロッカーやデスクにも簡易セットを置いておくことをおすすめします。分散保管は手間がかかりますが、リスク管理の観点から非常に重要です。

家族構成別の備蓄量の考え方

防災グッズの必要量は、家族の人数や年齢構成によって大きく異なります。

単身世帯と4人家族では必要な水の量だけでも4倍の差があり、乳幼児や高齢者、ペットがいる家庭ではさらに特別な配慮が必要です。

「家族全員分を揃えるのは大変そう…」と感じる方もいるかもしれませんが、一度に全部揃える必要はありません。

まずは1人分×3日分から始めて、徐々に増やしていく方法が現実的です。この章では、家族構成ごとの具体的な備蓄量と、優先順位の付け方を解説します。

単身世帯

単身世帯では、基本量として1人×7日分を準備します。水は21リットル(2リットル×11本、または500ミリリットル×42本)、主食は21食分、主菜は21食分、その他日用品は1人分です。

単身世帯のメリットは、コンパクトに収納できることです。持ち出し袋は1つで十分で、一人暮らし用の防災セットも市販されています。ワンルームでも工夫すれば十分な備蓄スペースを確保できます。

夫婦2人世帯

夫婦2人世帯では、基本量の2倍を準備します。水は42リットル(2リットル×21本)、主食は42食分、主菜は42食分、その他日用品は2人分です。持ち出し袋は各自1つずつ用意しましょう。

男性と女性で必要なものが異なるため(生理用品、ひげそりなど)、それぞれに合わせた内容にすることが大切です。夫婦で役割分担を決めておき、災害時にスムーズに行動できるようにしましょう。

4人家族(夫婦+子供2人)

4人家族では、基本量として4人×7日分を準備します。水は84リットル(2リットル×42本)、主食は84食分、主菜は84食分、その他日用品は4人分です。

これに加えて、子供用の特別品も必要です。子供用の衣類・靴は成長に合わせて定期的に更新し、乳幼児がいる場合はおむつ、粉ミルク、離乳食を準備します。

子供用のおやつは精神的安定のために重要で、絵本やおもちゃは避難所での時間つぶしに役立ちます。

子供の年齢に応じた防災教育も大切です。

小学生以上は自分の荷物を持つ練習をし、家族会議で避難方法を共有しましょう。子供は災害時にパニックになりやすいため、日頃から防災について話し合い、避難訓練を行っておくことが重要です。

高齢者同居世帯

高齢者が同居している場合は、基本量に加えて高齢者用品を準備します。処方薬は2週間分以上を用意し、お薬手帳のコピーも忘れずに確認してください。

介護用おむつ、入れ歯洗浄剤、補聴器用電池、杖・歩行器の予備も必要です。食事は柔らかいもの(レトルトのおかゆなど)を選び、温かい飲み物(ほうじ茶、紅茶など)も備蓄しましょう。

高齢者は避難に時間がかかることを想定し、余裕を持った計画を立てる必要があります。

バリアフリーの避難所を事前確認し、近隣住民や自治会に支援を依頼しておくことも大切です。ケアマネージャーや主治医と相談し、災害時の対応を事前に話し合っておきましょう。

ペット同伴世帯

ペットも家族の一員です。基本量に加えて、ペット用品を準備しましょう。

ペットフードは2週間分以上、ペット用の水、ペットシーツ、トイレ砂(猫の場合)、キャリーバッグ・ケージ、リード・首輪(迷子札付き)、ペット用救急セット、予防接種証明書のコピー、ペットの写真(迷子対策)、お気に入りのおもちゃ(ストレス軽減)が必要です。

また、災害時に備えてペット同伴可能な避難所を事前確認することが重要です。すべての避難所がペットを受け入れているわけではないため、複数の選択肢を用意しておきましょう。

普段からキャリーに慣れさせておき、車中泊も視野に入れた準備をしておくと安心です。預け先(ペットホテル、知人など)も確保しておくことをおすすめします。

まとめ

防災グッズの準備は、命を守るための投資です。災害は「いつか」ではなく「いつでも」起こり得るものとして、今日から備えを始めましょう。

最も重要な3つのポイントは、

  • 非常持出用・在宅避難用(備蓄)・常時携帯用の3つを備えること
  • ローリングストックで無駄なく備蓄すること
  • 定期的な点検(年4回)を習慣化すること

です。

今からできる3つのアクションとして、まず水と食料を3日分購入することから始めましょう。2リットル×9本(1人分)からで構いません。

次に、持ち歩き用の防災ポーチを作り、小さなポーチに最低限のアイテムを入れます。そして、家族と避難場所を確認し、自治体のハザードマップをチェックしてください。

完璧を目指さず、できることから一つずつ実践していくのがおすすめです。あなたとご家族の安全を守るために、この記事を参考に防災への備えをはじめてみましょう。


※以上は記事制作時の情報となります。現時点でのお取り扱いがない可能性もございますが、何卒ご容赦ください。